2007年5月3日・・・

8.半日学習・半日実習


●言葉の補足

今まで使ってきた「基礎基本」とは「一般教養教育」中で、「社会生活に必須」のもの。すなわち 基礎基本は、 一般教養教育の真部分集合である。 概略的にまとめると、従来の学校制度では、小中学校で「一般教養」教育を行い、その後に、 職業高校や大学の後半で「専門」教育を行ってきた。

「未来の学校」では、「人間として大切なこと」を 根幹に、小学校の段階から「一般教養」教育と「専門職業」教育を、 並行して 行っている。 小学校から大学まで、午前に「一般教養」、午後に「ボランティア的なもの」ないし「専門職業」教育を行う。  それは将来の職業に、非常に滑らかに接続している。

「午前の学習」、「午後の実習」は、「半日学習・半日実習」とも表現できる。 生徒・学生はそのまま、 その職場に勤めることが多い。 もし就職後も、そのままの生活リズムだったと仮定すると「半日学習・半日勤務」。 順番に本質的意味はないので、「半日勤務・半日学習」 となる。 あるいは「半日労働・半日学習」とも言える。

実は、これは次の重大な事の伏線なのです。「学習」を単なる将来の生活準備と考えるのではなく、「生活しながら学習」する。 すなわち「学習」は、一応、大学生までに区切ってはいるが、それ以降においても、自分を高める何か。 研究や趣味を働きながらやろう。  働きながら学べる社会建設の伏線なのです。 いわば生活を保障された上で、 労働と「自己を高める何か」を 両立できる社会建設の暗示であり、準備であり、目標なのです。

今、時折、「ワーク・ライフバランス」という言葉を聞きます。労働時間を減らし、生活の質を高めようという先進国に ふさわしい取り組みです。 「半日労働・半日学習」の社会は、この「ワーク・ライフバランス」が目指す社会の、さらにさらに先の社会。 後ほど触れますが、いわば 究極の社会の形です。

人類史上、昔からの夢、「理想社会」建設の道 を指し示しているのです。 まだ、世界中どの国も実現したことのない、真に一人ひとりが輝く社会。これは恐らく半世紀前では実現不可能だったでしょう。 なぜなら、この実現のためには少なくとも、人間の単純労働に置き代わる「機械の発達」進歩、「コンピュータの発達」進化が 前提条件だからです。 現在の日本なら、その条件は世界で一番整っているような気がします。ロボット技術、コンピュータ技術は世界の先頭では ないでしょうか。