2007年5月3日・・・

12. 真の自学自習


これまで使ってきた「自学自習」は、通常の勝手にやりなさいという「自習」ではありません。  学習者が、自学自習できるように、教師が責任をもって、しっかりとした「環境をつくる」。  最低でも9年間、できたら、12年間以上のしっかりした体系をもったもの。学習の方法も、しっかり決められている。 その環境の中で、学習者が「自学自習」するのです。ある範囲内での自由なのです。教師により、十分に考慮、設計・制御されている。

誰がその「環境をつくるのか」? 教師ないし教師経験のある専門家集団でしょう。ですから、 「未来の学校」の教師は、仕事内容で2つに分化している。 1つは従来どおり教室で、生徒を直接指導する人たち、  もう1つは、その「環境をつくる人たち」です。

例をコンピュータを利用した「自学自習」にとれば、その環境をつくるのは、教師経験のあるソフトウェア技術者、 あるいは、コンピュータに慣れた教師でしょう。 つまり、コースウェアの集合体である「教材データベース」を開発するグループ と 現場でそれを使い、 直接生徒を指導するグループに分化するのです。(教育開発センターと 学校 との分化)

「自学自習の再発見」では、さらに「真の自学自習」という言葉が 出てきます。
「自学自習」との違いは、教師により「つくられた環境」の中で、教師により「決められた方法」で、 学習するのが「自学自習」。 一方「真の自学自習」は、学習者が、現実の社会という環境の中で、自分の方法で「学習」する。学習者が、 どこで、何を、どのような方法で「学習」するか。それを、自分で考え、行動する。その結果も自分が背負う。 これが、「真の自学自習」です。その意味で使われています。 ですから、これは「子ども」というよりは、「おとな」の人生そのものに近い。

小学校から、はじめた自学自習は、ほとんど、教師や社会の大人が 「つくった環境」の 中で学習する。 これは「真の自学自習」への第一歩 です。 初歩です。 そして、小学校、中学、高校、大学と、徐々に、年齢が進むに従って、 「真の自学自習」に近づくよう指導する。

「真の自学自習」は、自立した人格が、何らかのリスクを覚悟し、社会に対し「何か」で貢献する可能性の追求です。
その果実が、発明。発見。起業。創業。改良。進化 です。企業においても、どこにおいても、 個人が主体者として、責任を負いながら、社会に、世界に、創造的貢献ができるようになること。 個人にとっても社会にとっても素晴らしいこと。 これが目標です。

●コンピュータ

1人1台のパソコンを利用した自学自習は、「真の自学自習」をめざした最初の一歩です。 やりやすい、初歩なのです。それは、応個学習・自学自習できるよう開発されたコースウェですから「ヒント」も「解説も」丁寧です。

しかし、初歩とはいえ、これにより、「落ちこぼれの救済」が可能になる。「優秀児の足踏み」も解消できる。 みんなが平等に進歩できるようになる。 子どもたちのストレスも軽減できる。 教師のストレスまで大幅に軽減できるのです。

さらに最終的に、大きな価値を生み出す土台となる「学習の高効率化」。 すなわち「半日学習」の道が開けるのです。 パソコンのコストなどは、人件費に比べたら軽微なものでした。迷うことなく進んだのです。